縫製工場

ミシンを使って縫製したことはありますか?素材の厚みによって糸や針の種類を選び、見映えするステッチを施し、機能的な返し縫いなど実用性を駆使した技の数々が存在します。今回はプロの現場を見学し感銘を受けたお話しです。

なすのさん、ケースの試作確認よろしくね。

西なすの
西なすの

はい、直接工場に行って来ます。

小型の精密機器を収納&持ち運ぶ目的で、その外観に合わせて合成皮革製のケース製造を行います。事前試作では過剰に大きく開口し、中身とのずれを感じる部分があったため、その修正を依頼しました。当日は現場の職人さんたちと、端末の液晶画面部の視認性や音響効果などの操作性を考慮しつつ開口部や凹凸感を確認しながら微調整しました。

ほぼズレないマシン製造とは異なり、100パーセント人の手で行うミシンがけプロダクトは数ミリのズレを想定して設計します。平面的な型紙から立体の袋状にする際のシワの具合や、革に施す刻印(焼き印やプレスで凹凸感表現)もひとつひとつ異なる表情が出てきますが、これらのぶれ幅も職人さんの長年の経験値で補正されていきます。

今回のポイント

オプションなどの純正周辺機器は、使い勝手がトコトン追求されており機能性が担保されている。(単なる入れ物ではない)まさにシンデレラフィット✨

試作現場はいわゆる「町工場」。少人数の従業員さんが働く現場で、小気味良いミシンのリズムや皮革の匂い、色とりどりの糸に囲まれているアットホームな空間でした。ひとつひとつが手作りされているって素敵ですね。